取材秘話 株式会社タゼン
むかしむかしのことじゃった 編集部 貞光智菜
2025.11.10
約1年の産休があけた。『良いチームをつくりたい。』色々考えたけど、それが私のいちばん素直な欲求なんだ。お仕事人生“第二章”の幕開け。
色に例えると、スカイブルー。それが数日で、墨色に変わった。久々に出会う大人たちに肩透かしを食らう。「何が面白くて生きてんだろう。」退屈で、寂しかった。そんな時、河北新報主催セミナーへ創業428年の(株)タゼンが参画すると知る。
気になり情報を漁る中、現代表の就任挨拶のところで私の目はピタッと吸い寄せられるように留まった。「銅の本質は伝導。銅を師と仰ぎ、時から学び、真善美を実践して参ります。」言葉の濃度に面食らう。興奮し誠吾さんに駆け寄ると「行ってきな」と。うちの社長、ここぞという時は絶対に、背中を押してくれるんだ。
実際にお会いした善社長は、柔らかな気骨をまとう、粋な大人だった。「昔銅を売りにヘルシンキに行ってね。1日8時間、3日間誰も振り返ってくれず。ご飯も食べる気がしなくなって。もういいや、“売るのはやめよう。友達を作ろう”と開き直ったら一つ売れた。そこからかな。銅の友人を増やすんだって決めたのは。」過去の自分に愛着を込めるように笑う善社長は、こう続けた。「社員は弟子であり、友達であり、仲間なんですよ。僕の人生を豊かにしてくれる。」
・・・曇り空が、東雲色の朝焼けに染まった気分だ。気づけば私、ごうごう泣いてた。そんな大人を起点に集うチームって、本当に豊かだよ。そんなチームをつくりたいし、見つけたいし、届けたいよ。スカイブルー、ただいま。